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注文住宅の会社を探していると、「設計力が高い」「提案力に自信がある」「完全自由設計」といった言葉を目にすることがあります。
しかし、実際に住宅会社を比較しようとすると、「設計力とは具体的に何を見れば分かるの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
施工事例がおしゃれだからといって、それだけで自分たちに合った家を設計してくれるとは限りません。
注文住宅の設計では、見た目だけでなく、家族の暮らし方、土地条件、間取り、構造、住宅性能、予算、将来の変化まで整理しながら、一つの住まいとして成立させることが求められます。
この記事では、住宅会社の「設計力」を比較するときに確認したいポイントを、ヒアリング、土地、間取り、構造、住宅性能、視線、将来性という7つの観点から解説します。
あわせて、神戸で異なる設計アプローチを持つ住宅会社の例も紹介します。
注文住宅における設計力は、単に「おしゃれな間取りや外観をつくれる力」だけではありません。
家族の希望を聞き、その土地で実現できる条件を整理しながら、暮らしやすさ、構造、住宅性能、デザインなどを一つの住まいへまとめていく力と考えると分かりやすいでしょう。
たとえば、「大きな窓のあるリビングにしたい」という希望ひとつをとっても、設計では次のようなことを考える必要があります。
つまり、「何をつくれるか」だけではなく、「なぜその形にするのかを説明できるか」が、設計力を見るうえで重要なポイントです。
住宅の設計には、外観や内装のデザイン以外にも多くの要素があります。
完成写真が美しいことも大切ですが、その住宅が「その家族・その土地だから生まれた設計なのか」まで見ることで、住宅会社の設計に対する考え方が見えやすくなります。
注文住宅では、「30畳のLDKが欲しい」「中庭が欲しい」「吹き抜けにしたい」など、さまざまな希望が出てきます。
もちろん希望を尊重することは重要ですが、すべてをそのまま図面へ入れることが必ずしも良い提案とは限りません。
たとえば「30畳のLDKが欲しい」という希望でも、その理由が「家族でゆったり過ごしたい」のであれば、単純に床面積を広げる以外にも、次のような方法があります。
要望の表面だけではなく、「なぜそれを望んでいるのか」まで読み取り、別の解決方法も提示できることが設計力のひとつです。
設計の出発点となるのが、家族がどのような暮らしをしたいのかを知るためのヒアリングです。
単に「何LDKが欲しいですか?」「吹き抜けは必要ですか?」と設備や間取りの希望を確認するだけでなく、その背景まで聞いているかを確認しましょう。
たとえば、次のような内容です。
住宅会社と打ち合わせをするときは、「私たちの希望の中で、何を優先して設計しましたか?」と聞いてみるのもよいでしょう。
同じ家族が同じ要望を伝えたとしても、建てる土地が違えば適した間取りは変わります。
設計時には、敷地そのものだけでなく周辺環境も確認する必要があります。
特に神戸では、住宅密集地、高台、傾斜地、眺望のある土地など、エリアや敷地によって条件が大きく異なる場合があります。
「この会社らしい家をどの土地にも建てる」のではなく、「この土地だから、この設計になった」と説明できるかを確認してみましょう。
間取りを見るときは、部屋数や広さだけを確認するのではなく、「なぜその場所に配置したのか」を見てみましょう。
たとえば、次のような点です。
たとえば、「南だから大きな窓をつけました」という説明だけではなく、「この位置なら道路から見られにくく、冬の光を取り込みながら庭まで視線が抜けるため」といったように、暮らしや敷地条件と結びつけて説明できる設計かを確認します。
大きな窓、吹き抜け、柱の少ない広いLDKなど、開放的なデザインを希望する場合は、構造との両立も重要です。
壁や柱を減らすほど自由な空間をつくりやすくなる一方、建物を支えるための構造計画が必要になります。
住宅会社へ相談するときは、次のような点を確認しましょう。
希望するデザインを「できます」と受け入れるだけでなく、「この構造なら、こう実現できます」と説明できるかを見ることが大切です。
写真では美しい家でも、住み始めてから「大きな窓の近くが寒い」「吹き抜けが暑い」と感じてしまえば、暮らしやすい設計とは言いにくいでしょう。
デザイン住宅では、次のような住宅性能も合わせて確認する必要があります。
大きな窓や吹き抜けを「見た目」として設計するだけでなく、その空間で一年中どう暮らすのかまで考えているかを確認しましょう。
間取りを比較するとき、「家事動線が短いか」「玄関からキッチンへ行きやすいか」といった動線は確認しやすいポイントです。
一方、デザイン住宅では、人の移動だけでなく「どこに立ったとき、何が見えるか」も重要です。
たとえば、次のような視点があります。
同じ面積の家でも、視線が外へ抜ける場所をつくることで広く感じられることがあります。
間取り図を見る際は、部屋と部屋のつながりだけでなく、家の中を歩いたときに景色がどう変化するかも確認してみましょう。
注文住宅は完成した瞬間だけでなく、長く暮らしていく住まいです。
家族の暮らし方は、年月とともに変化します。
完成時にすべての用途を固定すると、暮らしが変わったときに使いにくくなる場合があります。
可動間仕切りや、多目的に使えるスペース、家具で使い方を変えられる場所など、暮らしの変化を受け止められる「余白」があるかも設計力を見るポイントです。
住宅会社の設計力を比較するときに役立つのが施工事例です。
ただし、写真を見て「おしゃれ」「好み」で判断するだけでは、その会社がどのような設計をしているのかまでは分かりません。
施工事例を見るときは、次のような視点を持って比較してみましょう。
複数の施工事例を並べて、外観、間取り、窓、素材などが毎回ほぼ同じになっていないか確認してみましょう。
もちろん、会社ごとに得意なテイストやデザインがあること自体は問題ではありません。
見るべきなのは、土地や施主の暮らし方が違うとき、それに合わせて設計も変化しているかという点です。
たとえば、大開口を得意とする会社でも、どの家にも同じ方向へ同じ大きさの窓をつけるのではなく、眺望、道路、隣家、日照などに応じて配置が変わっているかを見てみましょう。
住宅会社の設計に対する考え方が見えやすいのが、制約のある土地の施工事例です。
たとえば、次のような土地です。
条件の良い広い土地なら比較的自由に計画できますが、制約のある土地では、採光、視線、駐車、構造などを整理しながらプランをつくる必要があります。
土地の弱点を、どのように住まいの魅力へ変えているかを見ると、その会社の設計アプローチを比較しやすくなります。
施工事例ページを見る際は、写真だけでなく説明文も確認しましょう。
特に見たいのは、次のような内容です。
「開放的なリビング」「おしゃれな中庭」といった完成形だけでなく、そこへ至った理由まで公開している施工事例は、住宅会社の設計思想を知る材料になります。
初回プランを受け取ったときは、「自分の希望が入っているか」だけでなく、なぜそのプランになったのかを聞いてみましょう。
たとえば、次のような質問ができます。
提案数が多ければ設計力が高いというわけではありません。
「なぜこの案を提案したのか」を、暮らしや土地と結びつけて説明できるかを確認しましょう。
家づくりには、すべての条件を同時に最大化できない場合があります。
たとえば、次のような関係です。
希望をすべて肯定するだけでなく、実現した場合に起こる課題と、その解決方法まで説明してくれるかを確認するとよいでしょう。
土地、構造、予算などの条件によっては、希望をそのまま実現することが難しい場合もあります。
そのときに「できません」で終わるのではなく、目的を残しながら別の方法を提案できるかも設計力を見るポイントです。
たとえば、30畳の柱なしLDKが難しい場合でも、次のような検討ができます。
希望をそのまま叶えるか諦めるかの二択ではなく、別の解決方法を探せるかを見てみましょう。
住宅会社の中には、グッドデザイン賞や住宅デザインに関する賞などを受賞している会社があります。
受賞歴は、特定の住宅や取り組みが外部から評価された実績として、会社を比較する際のひとつの参考になります。
一方で、受賞歴があるからといって、自分たちの土地・予算・暮らし方に最適な提案をしてくれるとは限りません。
受賞歴だけで判断するのではなく、施工事例、設計意図、担当者との打ち合わせ、住宅性能などと合わせて確認することが大切です。
一級建築士などの資格は、住宅会社の設計体制を確認するうえで重要な情報ですが、資格だけで提案の相性まで判断することはできません。
住宅会社を比較するときは、次の点も確認しましょう。
注文住宅の依頼先には、工務店、ハウスメーカー、設計事務所などがあります。
それぞれに傾向はありますが、実際の設計体制や自由度は会社ごとに異なります。
| 依頼先 | 一般的な特徴 | 比較するときに見る点 |
|---|---|---|
| 工務店 | 地域密着型が多く、設計と施工が近い体制を持つ会社もある | 設計担当者、施工体制、得意な工法・デザイン |
| ハウスメーカー | 商品や仕様、設計ルールなどが整備されているケースが多い | 設計自由度、標準仕様、変更できる範囲 |
| 設計事務所 | 土地・暮らし・要望から個別設計し、施工会社と分かれるケースもある | 設計料、施工会社との連携、工事監理の体制 |
「工務店だから自由」「ハウスメーカーだから自由度が低い」と一括りにするのではなく、自分の希望に対して、その会社がどのような設計プロセスを用意しているかを確認しましょう。
設計力にはひとつの正解があるわけではありません。
大空間や構造を得意とする会社、土地・周辺環境を読み取ることを重視する会社、素材やインテリアまで含めて提案する会社など、それぞれアプローチが異なります。
ここでは、神戸で注文住宅を検討する際に、異なる設計アプローチを比較できる住宅会社・設計事務所の例を紹介します。
| 住宅会社 | 設計の特徴 | 施工事例で確認したい点 |
|---|---|---|
| WHALE HOUSE | 大空間・大開口・中庭・吹き抜けなどを取り入れながら、暮らし方や将来の変化に対応する「余白」のある空間を提案 | 土地条件、視線、構造、住宅性能、余白の使い方 |
| フリーダムアーキテクツ | 決められた住宅商品へ当てはめず、土地やライフスタイルから住宅を個別に設計 | 土地ごとの間取りの違い、要望に応じたプランの変化 |
| seki.design | 施主との対話や土地・周辺環境をもとに、一邸ごとの住まいの形を検討 | 眺望、光、プライバシー、敷地との関係 |
| IDAHOMES(伊田工務店) | 素材や空間構成、眺望などを取り入れたデザイン住宅を提案 | 素材、吹き抜け、窓、視線の抜け、空間全体の構成 |
WHALE HOUSEは、神戸を拠点に完全自由設計の注文住宅を手がけています。
施工事例を見ると、吹き抜けLDKとガレージを組み合わせた住宅、中庭を抱く住宅、テラスと帰宅動線をつなげた住宅、2階LDKから空へ視線を抜く住宅など、土地や暮らし方によって異なる空間構成が確認できます。
また、家のすべての場所に用途を決めすぎるのではなく、家族の変化に合わせて使い方を変えられる「余白」をつくることも家づくりの考え方のひとつとしています。
WHALE HOUSEの施工事例を見る際は、次のような点を確認してみましょう。
フリーダムアーキテクツは、決められた住宅商品へ要望を当てはめるのではなく、土地や住まい方をもとに一邸ごとの住宅を設計しています。
施工事例には、中庭、ガレージ、吹き抜け、狭小住宅などさまざまな住宅があるため、希望するデザインだけでなく、土地条件によってプランがどのように変わっているかを見るとよいでしょう。
「同じ会社が設計しても、住む人や土地が変わればどこまで住宅の形が変わるか」という視点で比較すると、個別設計への考え方が見えやすくなります。
seki.designは、神戸を中心に活動する一級建築士事務所です。
住む人との対話を重ねながら、その人にとって心地よい住まいの形を考える設計を行っています。
施工事例を確認する際は、外観やインテリアだけでなく、土地の高低差、周辺の景色、隣家、光などの条件に対して、建物をどこへ開き、どこを閉じているかを見るとよいでしょう。
IDAHOMES(伊田工務店)は、神戸でデザイン住宅を手がけています。
施工事例では、吹き抜けや大きな窓、素材などを組み合わせた住宅も確認できます。
設計力という視点で見る場合は、「素材がおしゃれか」だけではなく、窓からの視線の抜け、プライバシー、部屋同士のつながりなど、空間全体がどのように構成されているかを確認してみましょう。
住宅会社の設計力は、施工事例を見るだけでなく、実際の打ち合わせでも確認できます。
プランを提案されたら、次のような質問をしてみましょう。
中でも聞いてみたいのが、「なぜ、そう設計したのですか?」という質問です。
その回答に、土地の読み方、暮らしへの考え方、構造・性能への配慮などが含まれているかを見ることで、会社ごとの設計思想を比較しやすくなります。
施工事例のデザインだけではなく、ヒアリング、土地条件への対応、間取りの理由、構造・住宅性能、将来の変化まで含めて提案しているかを確認しましょう。
特に、プランについて「なぜこの設計なのか」を具体的に説明できるかは、比較しやすいポイントです。
施工事例のデザインは重要な判断材料ですが、写真だけでは設計力のすべてを判断できません。
その住宅が、土地の課題や施主の希望に対してどのような解決をしているのかまで確認しましょう。
自由に間取りや仕様を決められることと、良い提案ができることは別です。
選択肢が多いだけではなく、予算・土地・構造・性能などを踏まえて、適した選択肢を提案してくれるかを確認しましょう。
必ずしも、設計士と直接話せる会社だけが優れているとは限りません。
重要なのは、施主の希望が設計担当者へ正確に伝わり、提案の理由や設計上の判断について説明を受けられる体制になっているかです。
誰が窓口となり、設計者とどのように情報共有するのかを確認しましょう。
受賞歴は、デザインや住宅づくりが外部から評価された実績として参考になります。
ただし、自分たちの暮らしに合った提案をしてくれるかは、受賞歴だけでは判断できません。
施工事例、担当者、設計プロセス、住宅性能、自分たちとの相性なども合わせて比較しましょう。
注文住宅の設計力は、おしゃれな外観や間取りだけで判断するものではありません。
住宅会社を比較するときは、次の点を確認してみましょう。
設計力とは、施主の希望をすべてそのまま図面へ入れる力ではなく、希望の本質を読み取り、土地・予算・構造・性能などの条件の中で住まいの形へ翻訳する力と考えると分かりやすいでしょう。
WHALE HOUSE、フリーダムアーキテクツ、seki.design、IDAHOMESなどの施工事例を比較するときも、「どの会社の家がおしゃれか」だけではなく、土地や暮らし方に対して、どのような設計の答えを出しているかを確認してみてください。
そして住宅会社からプランを提案されたときは、ぜひ「なぜ、この設計になったのですか?」と聞いてみましょう。その説明の中に、その会社が何を大切にして家を設計しているのかが表れます。
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L.D.HOMESの強み
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