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パッシブデザインとは?大きな窓や吹き抜けを快適に活かす家づくり

大きな窓から光が入るリビングや、上下階へ視線が抜ける吹き抜けは、開放的なデザイン住宅の魅力です。

一方で、「窓を大きくすると夏に暑くならない?」「吹き抜けをつくると冬に寒くならない?」「明るく開放的な家にしたいけれど、冷暖房費が増えるのは避けたい」と心配になる方もいるでしょう。

そこで知っておきたい考え方が、太陽の光や熱、風などの自然エネルギーを建築設計に活かす「パッシブデザイン」です。

パッシブデザインは、単に「窓を大きくする」「風通しを良くする」といった設計ではありません。冬には必要な日射を取り込み、夏には強い日差しを遮りながら、断熱・気密・窓・換気・空調なども組み合わせて室内環境を整えていきます。

この記事では、注文住宅でパッシブデザインを取り入れる際の基本的な考え方から、大きな窓・吹き抜け・大空間を快適に活かすポイント、住宅会社を選ぶ際の確認事項まで解説します。

パッシブデザインとは?

パッシブデザインとは、太陽の光や熱、風などの自然エネルギーを上手に利用しながら、建物そのものの工夫によって快適な室内環境をつくる設計の考え方です。

たとえば、冬には低い位置から差し込む太陽光を室内へ取り込み、夏には軒や庇で強い日差しを遮るといった方法があります。

また、自然光を家の奥まで届けたり、条件のよい季節には窓から風を取り込んだりすることもパッシブデザインの考え方のひとつです。

ただし、パッシブデザインは「冷暖房や換気設備を使わない家」を意味するものではありません。

建物自体で暑さ・寒さの影響を抑えながら、必要な設備を適切に組み合わせることで、一年を通した快適性を目指します。

パッシブデザインの基本となる5つの考え方

注文住宅でパッシブデザインを考える際は、主に次の5つの要素を組み合わせて検討します。

要素 主な考え方
断熱 屋根・壁・床・窓などから外の暑さや寒さが伝わりにくくする
日射取得 冬の太陽熱を室内へ取り込み、暖かさに活かす
日射遮蔽 夏の強い日差しを窓の外側などで遮り、室温上昇を抑える
自然換気・通風 外気条件が良い時期には、風の入口と出口を考えて自然風を活用する
昼光利用 自然光を室内へ取り込み、日中の明るさや空間の心地よさに活かす

どれかひとつだけを取り入れればパッシブデザインになるわけではありません。

土地の日照・風・周辺建物などを確認し、その敷地に合った組み合わせを考えることが重要です。

パッシブデザインで重要なのは「夏と冬で太陽を使い分ける」こと

太陽の光は室内を明るくしてくれる一方、窓から熱も運んできます。

そのため、パッシブデザインでは「できるだけ日当たりを良くする」と一方向に考えるのではなく、季節によって太陽の熱を取り入れたり遮ったりすることがポイントです。

冬は太陽の熱を室内へ取り込む

冬は太陽高度が低くなるため、敷地条件によっては南側などの窓から室内の奥まで日差しを取り込みやすくなります。

太陽の熱を室内へ取り込み、床や壁、家具などが温まれば、暖房だけに頼らず室温を保つ助けになります。

ただし、大きな窓を設ければ必ず暖かくなるわけではありません。

窓そのものの断熱性能が低ければ、日が落ちた後に窓から熱が逃げやすくなるため、日射取得と窓性能をセットで考える必要があります。

夏は太陽の熱を室内へ入れすぎない

冬に暖かさをもたらす太陽光も、夏には室温を上昇させる原因になります。

特に大きな窓のある家では、ガラス面から強い日差しが入り続けると、室内の床や家具が熱を持ち、エアコンを運転していても暑く感じることがあります。

そこで、夏は次のような方法で日射を遮ります。

  • 軒を適切な深さにする
  • 窓の上に庇を設ける
  • 外付けブラインドを使う
  • シェードやすだれを設ける
  • 植栽を日除けとして活用する
  • 窓の位置・大きさを調整する

室内へ熱が入ってからカーテンで遮るだけではなく、できるだけ窓の外側で日射を遮ることも重要です。

「南向きに大きな窓=パッシブデザイン」ではない

パッシブデザインというと、「南側に大きな窓を設ければよい」と思われることがあります。

しかし、実際の日照条件は土地ごとに異なります。

  • 隣家の高さ
  • 隣家との距離
  • 敷地の高低差
  • 道路の位置
  • 山や樹木による影
  • 建物の配置
  • 窓の高さ
  • 軒や庇の長さ

たとえば南側に高い建物があれば、冬の日差しを十分に取り込めない可能性があります。

反対に、眺望を優先して西側へ大きな窓を設ければ、夏の午後に強い西日が入る場合もあります。

パッシブデザインでは、方角だけではなく、実際の敷地で太陽がどこから入り、何が影をつくるのかまで確認して設計します。

大きな窓をパッシブデザインで快適に活かすには?

窓には「景色・光・熱・風」という複数の役割がある

大きな窓には、単に室内を明るくするだけでなく、さまざまな役割があります。

  • 景色を室内へ取り込む
  • 庭とリビングをつなぐ
  • 自然光を取り込む
  • 冬の太陽熱を取り込む
  • 風の入口・出口をつくる
  • 室内から外へ視線を抜く

そのため、すべての窓を同じサイズ・同じ性能で考える必要はありません。

「景色を見るための窓」「冬の日差しを取り込む窓」「高い位置から光を入れる窓」など、窓ごとの役割を決めて設計することが大切です。

方角によって日差しの入り方が違う

窓から入る太陽光は、窓の方角や時間帯によって大きく変わります。

特に西側の窓は、夏の午後に低い角度から強い日差しが入るため、水平な軒だけでは遮りにくい場合があります。

その場合は、窓を必要以上に大きくしない、外付けブラインドやシェードを使う、縦方向の日除けを検討するなど、方向に応じた対策が必要です。

一方で、北側でも柔らかく安定した自然光を取り込みやすいなど、方角によって異なる特徴があります。

「南だから大きく、北だから小さく」と単純に決めるのではなく、窓の目的と周辺環境を考えて配置しましょう。

大きな窓ほど断熱性能を確認する

大開口を採用する場合は、日射設計だけでなく窓そのものの断熱性能も重要です。

確認したいポイントとして、次のようなものがあります。

  • Low-Eガラスを採用しているか
  • 複層ガラス・トリプルガラスなどの構成
  • サッシの材質
  • 窓の断熱性能
  • 日射取得型・日射遮蔽型などガラスの特徴

自然の熱を活用するパッシブデザインと、不要な熱を出入りさせない断熱性能は、どちらか一方ではなく組み合わせて考える必要があります。

大開口のある家の魅力と注意点を見る

吹き抜けはパッシブデザインと相性が悪い?

吹き抜けは上下階がつながるため、「暖房した空気が全部2階へ逃げて寒くなるのでは?」と心配されることがあります。

しかし、吹き抜けがあるだけで快適性が決まるわけではありません。

断熱・気密・窓・日射・空調をまとめて計画すれば、吹き抜けを活かしながら快適な住まいを目指せます。

吹き抜け上部の窓から自然光を取り込める

吹き抜けのメリットのひとつが、高い位置へ窓を設けられることです。

隣家との距離が近く、1階の窓から十分な光を取り込みにくい土地でも、吹き抜け上部に高窓を設けることで、上方向から自然光を取り込める場合があります。

吹き抜けから入った光をリビングやダイニングへ届ければ、住宅密集地でも明るさとプライバシーを両立しやすくなります。

高低差を利用して空気を動かす考え方もある

暖かい空気が上昇する性質を利用し、低い位置の窓から空気を取り入れ、高い位置の窓から排出する考え方もあります。

吹き抜けや階段など上下につながる空間を利用すれば、高低差を使った自然換気を計画できる場合があります。

ただし、外が高温多湿になる真夏や、外気温が低い冬など、窓を開けることが快適とは限りません。

自然換気は「条件の良いときに活用できる選択肢」として考え、冷暖房や計画換気にも頼れる設計にしておくことが大切です。

吹き抜けだけでなく家全体の温熱環境を見る

吹き抜けの快適性を考える際は、次のような条件を確認しましょう。

  • 建物全体の断熱性能
  • 気密性能
  • 吹き抜け部分の窓性能
  • 冬の日射取得
  • 夏の日射遮蔽
  • 空調設備の位置
  • シーリングファンなどによる空気循環

吹き抜けを単独で見るのではなく、大きな空間全体をどう快適にするかという視点が必要です。

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パッシブデザインは高気密・高断熱と組み合わせて考える

取り込んだ冬の熱を逃がさないために断熱が必要

冬の日中に太陽の熱を取り込めても、屋根・壁・窓などからすぐに熱が逃げてしまえば、暖かさを十分に活かせません。

そのためパッシブデザインでは、日射取得だけでなく、建物自体の断熱性能を高めることも重要です。

夏についても、日差しを遮るだけでなく、屋根や外壁を通して外部の熱が室内へ伝わりにくくする必要があります。

自然エネルギーを上手に使うためにも、まず建物の基本性能を整えるという考え方が大切です。

意図した場所から空気を動かすために気密も確認する

住宅に多くのすき間があると、設計者が想定していない場所から空気が出入りする場合があります。

気密性能を高めることで、自然換気を使わない時期には、計画した換気設備によって空気を動かしやすくなります。

そのため住宅会社を比較する際は、「パッシブデザインを採用しているか」だけでなく、断熱性能や気密性能も確認しましょう。

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「パッシブだけ」「性能数値だけ」に偏らない

日当たりや風通しを考えていても、断熱性能が十分でなければ夏や冬の快適性を確保しにくくなります。

反対に、高い断熱性能を持つ住宅でも、夏に大きな窓から強い日差しが入り続ければ、冷房への負荷が大きくなる場合があります。

家づくりでは、次の要素を個別に比較するだけでなく、ひとつの設計としてまとめて考えましょう。

  • 断熱
  • 気密
  • 日射取得
  • 日射遮蔽
  • 自然換気
  • 機械換気
  • 冷暖房

パッシブデザインで大空間LDKを快適にするポイント

自然光を家の奥まで届ける

広いLDKでは、窓の近くは明るくても、室内の奥まで自然光が届かないことがあります。

そのような場合は、ひとつの大きな窓だけに頼らず、複数の高さや方向から光を取り入れることを検討します。

  • 吹き抜けの高窓
  • ハイサイドライト
  • 中庭
  • 室内窓
  • スケルトン階段

光を取り入れる位置を分散させることで、室内の奥まで明るさを届けやすくなります。

窓際だけ暑い・寒い空間にしない

大きな窓のあるLDKでは、部屋の中央は快適でも窓際だけ暑い・寒いと感じる場合があります。

そこで、窓性能、軒・庇、空調位置などを含め、空間全体の温度差を小さくすることを考えます。

大空間だから大容量のエアコンを設置するという考え方だけではなく、まず室内へ入る熱・外へ逃げる熱を減らし、そのうえで必要な設備を検討することがポイントです。

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パッシブデザインで後悔しやすい5つのポイント

1.大きな窓から夏の日差しが入りすぎる

明るさを重視して大きな窓を設けたものの、夏に強い日差しが入り、室内が暑くなってしまうケースがあります。

窓を決める際は、完成時の眺望や明るさだけでなく、夏の太陽がどの角度から入るかまで確認しましょう。

2.冬に思っていたほど日が入らない

南向きの土地でも、隣家やマンション、山などによって冬の日差しが遮られることがあります。

「南向きだから明るい」と判断せず、周囲の建物まで含めて日照条件を確認することが重要です。

3.風通しを期待したが窓を開ける機会が少ない

通風を重視して窓を配置しても、実際には窓を開けないことがあります。

  • 真夏・真冬
  • 花粉が多い時期
  • 黄砂やPM2.5が気になる日
  • 雨天時
  • 外の騒音が大きい時間
  • 防犯上窓を開けにくい時間

自然換気だけへ頼らず、窓を閉めた状態でも換気・冷暖房によって快適に暮らせる計画が必要です。

4.外観デザインを優先して日射遮蔽が足りない

軒や庇のないシャープな外観を希望する場合、窓へ直接日差しが入りやすくなることがあります。

軒を必ず深くしなければならないわけではありませんが、その場合は外付けブラインドやシェード、ガラス性能など、別の日射対策を検討しましょう。

デザインと日射遮蔽を別々に考えず、外観の一部として日除けを設計することがポイントです。

5.完成後に日射対策を追加することになる

住み始めてから「西日が暑い」と気づき、後付けのシェードやブラインドを設置することもあります。

後から対策することも可能ですが、外観や窓との納まりを考えると、設計段階から検討した方が一体感をつくりやすくなります。

パッシブデザインが得意な住宅会社を見極めるポイント

敷地ごとに日照を確認しているか

パッシブデザインは、同じ間取りをどの土地にも当てはめるものではありません。

住宅会社へ相談する際は、次のような条件まで確認しているか聞いてみましょう。

  • 敷地の方位
  • 隣家の位置・高さ
  • 道路の位置
  • 土地の高低差
  • 周囲の樹木・建物
  • 季節ごとの太陽高度

日照シミュレーションなどを活用しているか

図面だけでは、夏や冬にどの程度日差しが入るのか分かりにくいことがあります。

住宅会社によっては、CADや専用ソフトを使って日照をシミュレーションし、季節・時間帯ごとの光の入り方を確認します。

打ち合わせでは、次のような質問をしてみましょう。

  • 夏の午後、この窓からどの程度日差しが入りますか?
  • 冬はリビングのどこまで日が入りますか?
  • 隣家の影も考慮していますか?
  • 軒や庇の長さは何を基準に決めていますか?

窓の「大きさ」ではなく「役割」を説明できるか

住宅会社へ「ここに大きな窓をつけたい」と相談したとき、単純に希望通りの窓を配置するだけではなく、その窓の役割まで説明してくれるか確認しましょう。

たとえば、次のような説明が考えられます。

  • この窓は冬の日射を取り込むため
  • この窓は景色を見るため
  • この高窓は家の奥へ自然光を届けるため
  • この窓は風の出口として設けている
  • 西側は日射対策のため窓を絞っている

ひとつひとつの窓に理由がある設計かを確認すると、その会社の考え方が見えやすくなります。

断熱・気密までセットで説明できるか

「自然の風を取り込む」「太陽の力を利用する」という説明だけで、住宅性能まで確認しないのは避けましょう。

パッシブデザインを活かすためにも、断熱性能や気密性能、窓性能、換気計画が重要です。

自然エネルギーと建物性能を両方説明できる住宅会社かを確認しましょう。

神戸でパッシブデザインを考えるときのポイント

「神戸だから」ではなく「この土地だから」で考える

神戸市内でも、土地によって日照や風の条件は異なります。

住宅密集地では隣家によって1階の日照が限られる場合があり、高台では眺望方向へ強い日差しが入る場合もあります。

また、同じ南向きでも、道路の位置や隣家との距離、敷地の高低差によって日当たりは変わります。

そのため、「神戸ならこの間取り」と考えるのではなく、その土地の光・風・周辺環境を読み取って設計することが大切です。

眺望と日射を一緒に考える

神戸では、土地によって海、山、市街地などの景色を楽しめる場合があります。

眺望を活かすために大きな窓を設けることは魅力的ですが、景色の良い方向と、温熱環境の面で窓を設けやすい方向が一致するとは限りません。

たとえば西側へ景色が広がっている場合は、西日への対策も同時に考える必要があります。

「景色を諦める」のではなく、「景色を取り込みながらどう日射をコントロールするか」を住宅会社と検討しましょう。

神戸でパッシブデザインを考えた家づくりを検討できる住宅会社例

パッシブデザインを取り入れたい場合は、「パッシブ」という言葉を使っているかだけで住宅会社を選ぶのではなく、実際に日照・窓・断熱・敷地条件をどのように設計へ反映しているかを確認しましょう。

ここでは、自然光や断熱性能、大きな窓などを含めて家づくりを検討できる神戸の住宅会社・設計事務所の例を紹介します。

住宅会社 家づくりへのアプローチ 確認したいポイント
WHALE HOUSE 日照シミュレーションや風の流れを踏まえ、夏の日射遮蔽・冬の日射取得と大空間・大開口を組み合わせて設計 窓位置、軒・庇、大開口、断熱・気密、日照シミュレーション
つむぎ建築舎 高気密・高断熱住宅を手がけ、自然素材や自然光を取り入れた住まいづくりを提案 断熱・気密性能、窓、採光、自然素材との組み合わせ
seki.design 敷地や暮らし方に応じた自由な設計で、大開口や外部空間とつながる住宅を提案 窓配置、軒・庇、周辺環境、大開口と室内環境の関係

WHALE HOUSE|日照シミュレーションで大開口と快適性を考える

WHALE HOUSEは、神戸を拠点にSE構法を使った大空間・大開口の住宅を手がけています。

その一方で、開放的な空間をつくることだけではなく、太陽光や風などの自然エネルギーを住まいへ活かすパッシブデザインも取り入れています。

建築予定地の位置情報や建物配置をもとにCADによる日照シミュレーションを行い、夏は強い日差しを抑え、冬は暖かな光を取り込めるよう窓や建物を設計しています。

施工事例では、南側のハイサッシから冬の日差しを取り込みながら、夏は軒で日射を遮る大空間リビングなども確認できます。

大きな窓や吹き抜けを検討する際は、デザイン写真だけではなく、次の点も確認してみましょう。

  • どの方角へ大きな窓を設けているか
  • 軒・庇をどのように設計しているか
  • 夏と冬で日差しの入り方がどう変わるか
  • 窓と断熱・気密性能をどう組み合わせているか
  • 吹き抜けや大空間へどのように自然光を届けているか

WHALE HOUSEの施工事例・特徴を見る

つむぎ建築舎|高気密・高断熱と自然を感じる空間を組み合わせる

つむぎ建築舎は神戸市西区を拠点とし、高気密・高断熱の住宅や自然素材を取り入れた住まいを手がけています。

パッシブデザインを検討するうえでは、自然光や風だけを見るのではなく、建物自体の断熱・気密性能も重要です。

施工事例を比較する際は、自然光の取り込み方や窓配置に加え、断熱・気密性能との組み合わせを確認してみるとよいでしょう。

つむぎ建築舎の施工事例・特徴を見る

seki.design|敷地条件から「どこへ開くか」を考える

seki.designは、神戸を中心に住宅設計を手がける一級建築士事務所です。

大きな窓や外部空間とのつながりを取り入れながら、敷地や周辺環境に応じた住宅を提案しています。

パッシブデザインの観点から施工事例を見る際は、単に窓が大きいかではなく、どの方向へ開いているのか、軒・庇がどう設けられているのか、周辺環境とどのような関係になっているのかを確認するとよいでしょう。

seki.designの施工事例・特徴を見る

完成見学会で確認したいパッシブデザインのチェックポイント

パッシブデザインは図面や写真だけでは分かりにくい部分もあります。

完成見学会やモデルハウスを訪れる機会があれば、次の点を確認してみましょう。

  • 大きな窓の近くが暑すぎたり寒すぎたりしないか
  • 家の奥まで自然光が届いているか
  • 軒・庇がどの窓の日差しを遮っているか
  • 窓を開けると風がどこから入り、どこへ抜けるか
  • 吹き抜け上部が極端に暑く感じないか
  • エアコンの位置が空間全体を考えて配置されているか
  • 夏と冬の日射シミュレーションを見せてもらえるか
  • 窓ごとの役割を設計者が説明できるか
  • 断熱・気密・換気について具体的に説明できるか

特に設計者へ「この窓は、なぜこの位置・大きさなのですか?」と聞いてみると、窓がデザインだけで決められているのか、光・熱・風まで考えられているのかを確認しやすくなります。

パッシブデザインに関するよくある質問

パッシブデザインとは簡単にいうと何ですか?

太陽の光や熱、風などの自然エネルギーを、窓・軒・庇・断熱・間取りなど建物の設計によって活用・コントロールし、快適性や省エネルギーにつなげる考え方です。

パッシブデザインならエアコンはいりませんか?

パッシブデザインだからといって、冷暖房設備が不要になるとは限りません。

建物へ入る暑さ・寒さの影響を抑え、自然エネルギーを活用したうえで、必要な冷暖房・換気設備を使うことが基本です。

パッシブデザインと高気密・高断熱は違いますか?

異なる考え方ですが、組み合わせることが重要です。

高気密・高断熱は建物の熱や空気の出入りをコントロールするための性能で、パッシブデザインは自然の光・熱・風などを設計へ活かす考え方です。

どちらか一方だけではなく、両方を組み合わせて室内環境を考えましょう。

大きな窓はパッシブデザインに向いていますか?

土地や方角、窓性能、日射遮蔽などによって異なります。

冬の日射を取り込むうえで大きな窓が役立つ場合もありますが、夏の日差しを十分に遮れないと室温上昇の原因になります。

窓の大きさだけではなく、方角、軒・庇、ガラス性能などを合わせて検討しましょう。

吹き抜けはパッシブデザインに向いていますか?

吹き抜け上部から自然光を取り込んだり、高低差を使った自然換気を検討したりできるため、パッシブデザインへ活かせる場合があります。

一方で、断熱・気密性能や窓、空調計画が十分でなければ温度差が生まれる可能性もあります。

吹き抜け単体ではなく、家全体の性能と合わせて考えましょう。

パッシブデザインとパッシブハウスは同じですか?

同じものとして扱わない方がよいでしょう。

パッシブデザインは、自然エネルギーを建築設計へ取り入れる広い考え方を指します。

一方、「パッシブハウス」は一定の性能基準や認証などの文脈で使われる名称です。住宅会社へ相談する際は、どの意味で「パッシブ」という言葉を使っているのか確認しましょう。

まとめ|大きな窓や吹き抜けを我慢するのではなく「自然を設計する」

パッシブデザインは、単に「自然をたくさん取り込む家」ではありません。

冬には必要な太陽の熱を取り込み、夏には不要な日射を遮るなど、自然を選びながら住まいへ取り入れる設計です。

注文住宅でパッシブデザインを考える際は、次の点を確認しましょう。

  • 冬の日射を室内へ取り込めるか
  • 夏の日射を窓の外側で遮れるか
  • 大きな窓の断熱性能は十分か
  • 断熱・気密性能まで考えられているか
  • 自然光を家の奥まで届けられるか
  • 風の入口と出口を考えているか
  • 敷地ごとの日照条件を確認しているか
  • 軒・庇も含めて外観を設計しているか
  • 冷暖房・換気設備まで一体で計画しているか

大きな窓や吹き抜けをつくるから暑さ・寒さを我慢する、高性能住宅だから開放感を諦める、という二者択一で考える必要はありません。

WHALE HOUSE、つむぎ建築舎、seki.designなど住宅会社の施工事例を比較する際も、単に「明るい」「開放的」といった見た目だけではなく、その大きな窓や吹き抜けが、光・熱・風・住宅性能まで考えて設計されているかを確認してみましょう。

住宅会社へ相談するときは、「南側に大きな窓が欲しい」「吹き抜けが欲しい」と形だけを伝えるのではなく、「冬は日差しの暖かさを感じたい」「夏は大きな窓があっても暑くなりにくくしたい」「明るいLDKで一年中快適に過ごしたい」と、実現したい暮らしまで共有することをおすすめします。

住宅デザイン受賞歴があるデザイン住宅会社3選【神戸編】

Japan Housing Quality Award 2024
建物部門 最優秀賞受賞

WHALE HOUSE
WHALE HOUSEの施工事例1 引用元:WHALE HOUSEURL公式(https://www.whalehouse.co.jp/project/自然と共に家族みんなが大きくなる、薪ストーブ/)
WHALE HOUSEの施工事例2 引用元:WHALE HOUSEURL公式(https://www.whalehouse.co.jp/works/works-8353/)
WHALE HOUSEの施工事例3 引用元:WHALE HOUSEURL公式(https://www.whalehouse.co.jp/project/自然と共に家族みんなが大きくなる、薪ストーブ/)
保証 20年
坪単価 60~80万円

WHALE HOUSEの強み

暮らしの変化に合わせて使い方を変えられる「余白」のある設計と、年間12棟限定の丁寧な家づくりが特徴。景色や自然を取り込む開放的なデザインにも強みがあります。

こんな人におすすめ

  • 開放感のある住まいにしたい人
  • 将来の暮らしの変化まで考えて設計したい人
  • じっくり相談しながら家づくりを進めたい人

グッドデザイン賞
2015、2016年度

L.D.HOMES
ラブデザイン
L.D.HOMES ラブデザインの施工事例1 引用元:L.D.HOMES公式(https://www.ldhomes.jp/works)
L.D.HOMES ラブデザインの施工事例2 引用元:L.D.HOMES公式(https://www.ldhomes.jp/works)
L.D.HOMES ラブデザインの施工事例3 引用元:L.D.HOMES公式(https://www.ldhomes.jp/works)
保証 10年
坪単価 要問合せ

L.D.HOMESの強み

無駄を省いたシンプルなデザインと、天然素材を活かした家づくりが特徴。流行に左右されにくく、素材の経年変化も楽しめます。

こんな人におすすめ

  • シンプルで洗練された家が好きな人
  • 木など天然素材の質感を重視したい人
  • 長く飽きずに暮らせるデザインを求める人

グッドデザイン賞2017年度

フリーダム
アーキテクツ
フリーダム アーキテクツの施工事例1 引用元:フリーダムアーキテクツ公式(https://www.freedom.co.jp/architects/)
フリーダム アーキテクツの施工事例2 引用元:フリーダムアーキテクツ公式(https://www.freedom.co.jp/architects/)
フリーダム アーキテクツの施工事例3 引用元:フリーダムアーキテクツ公式(https://www.freedom.co.jp/architects/)
保証 10年
坪単価 50~100万円

フリーダムアーキテクツの強み

決まった型にとらわれず、ゼロから設計できる自由度の高さが特徴。希望を取り入れながら、予算とのバランスも調整しやすい家づくりを行っています。

こんな人におすすめ

  • 間取りやデザインをゼロから考えたい人
  • 中庭やガレージなど具体的な希望がある人
  • デザインと予算の両方にこだわりたい人